STL 3Dプリント コスト計算機

STLファイルを読み込むと体積を正確に計算し、フィラメントの重量・使用量・材料費・印刷時間を見積もります。 インフィル率・スケール・材料・プリンタを変えて比較できます。ファイルはブラウザ内で解析され、サーバーには送信されません。

STLファイルをここにドラッグ&ドロップ

またはクリックして選択 — ファイルはブラウザの外に出ません

計算の仕組み

STLメッシュを解析し、符号付き四面体和(V = |Σ a · (b × c) / 6|)で体積を算出します。 スライサーと同じ方式なので、閉じたメッシュであれば体積は概算ではなく正確な値です。

材料の使用量は、外殻(シェル)と内部(インフィル)の両方を考慮します:

使用量 = min(体積, インフィル率 × 体積 + 表面積 × シェル厚 × (1 − インフィル率))

ここは多くの計算機が単純化しているポイントです。中身の詰まった立方体ならインフィル15%で体積の約1/4ですが、3DBenchyのように表面積が大きい形状では体積の60%以上を消費します(シェルが支配的なため)。 固定の係数で計算すると2倍以上ずれることがあるので、本ツールはメッシュの実際の表面積を使っています。

材料の密度について

密度はメーカー公式のテクニカルデータシート(Prusament・Bambu Lab・Polymaker・eSUN)に基づきます。マットPLAは通常のPLAより約6%重い(1.31 vs 1.24 g/cm³)、ASAはブランドにより1.05〜1.13と幅がある、 といった差があるため、密度と価格は手持ちのスプールに合わせて上書きできます。

印刷時間の目安について

印刷時間は「材料体積 ÷ 実効フローレート」で概算しています。ここで使うのはプリンタの最大体積速度(MVS)ではありません。 移動・加減速・層変更があるため、実際の平均フローはMVSの15〜50%程度に落ちるためです。 プリセットは実機のベンチマーク(Prusa MK4SでBenchy 37分 ≒ 4.3mm³/s など)から逆算した実効値を使っています。 誤差は±40%程度で、正確な値はスライサーのG-code見積もりをご確認ください。

コストを下げる実践的なポイント

見積もりを見ると分かりますが、材料費より「時間」が高くつくのが3Dプリントの特徴です (受託なら機材の占有時間、個人でも待ち時間)。効くのは次の順です。

  • インフィルを下げる — 15%→10%でも強度が問題にならない造形物は多い。ただし表面積の大きいモデルではシェルが支配的で、下げても効果が小さいことが上の式から分かります
  • 向きを変える — サポートが減る向きにすると材料も時間も減ります。本ツールの見積もりに含まれない最大の変数がこれです
  • 肉抜き・シェル化する — CADの段階で中を空洞にするのが最も効きます(インフィル調整より効果が大きい)
  • ノズル径を上げる — 0.4mm→0.6mmで印刷時間はおよそ半分。ディテールが不要な造形なら第一選択です
材料の選び方(用途別)
  • PLA — 試作・模型・室内用。最も安く反りにくいが、車内など高温環境(50℃以上)で変形します
  • PETG — 屋外・水回り・ある程度の耐熱が必要な実用部品。PLAより粘りがあり割れにくい
  • ABS / ASA — 耐熱・耐候が必要な部品。反りやすいのでエンクロージャ推奨。ASAは紫外線に強く屋外向き
  • TPU — 柔らかいパーツ(ガスケット、スマホケース)。印刷は遅め
  • ナイロン / PC — 機構部品・高強度用途。吸湿しやすく乾燥必須で難易度は高め
  • CF系(PLA-CF等) — 剛性が高く反りにくいが、価格が2倍前後で硬化ノズルが必要です

プライバシーについて

STLはFile APIで読み込み、ブラウザのメモリ内だけで解析します。サーバーには一切送信されないため、 受託案件のモデルや未公開データでも安心して使えます。

よくある質問

バイナリSTLとASCII STLの両方に対応していますか?

対応しています。判定は先頭の「solid」ではなく、ファイルサイズがヘッダの三角形数と一致するか (84 + 50n)で行っています。公式の3DBenchyを含め、「solid」で始まるバイナリSTLが実在するためです。

体積が異常に大きく出ます

メッシュが閉じていない(穴あき・法線の反転)可能性があります。体積がバウンディングボックスを超えた場合は警告を表示します。 スライサーやMeshmixer/Blenderでメッシュを修復してからお試しください。